朝一で他のツアーのガイドから薬をもらって飲んだ。
その日は朝からアブシンベル神殿で朝日を見る事になっていたけど、もちろんキャンセル。
ずっと寝ていたかったけど、飛行機でルクソールへ移動しなければならなかったため、持ち前のガッツでなんとか起き上がった。
他のツアー客は本来なら日の出を見てそのまま空港へ向かうはずだったのだけど一度ホテルへ戻り、僕たちを拾っていくためにルート変更となった。
薬をのんで結構楽になったのだけれど、バスに乗り込む時、数名の視線が“民族衣装とか着て調子乗ってるくせに倒れてやんの 体でけぇくせに”と語っているように感じた。
唯一、大丈夫ですか?と声をかけてくれた優しい男を私は忘れない。
飛行機で1時間弱、またも寝まくってやった。
腹痛も大分治まってきた。
ただ、体がだるい パワーが出ない。

でもせっかくエジプトまで来たのだからとルクソールでのカルナック神殿観光へ無謀にも繰り出した。
日差しが強い。歩くたびに腹に振動が伝わる。
それでもガイドさんが ここは見ておいた方がいい というので、おなじみのガッツを振り絞った。
とにかく広い。一代で築いたものではなく、何代かにわたって作られたそうだ。
所々壊して自分の気に入らないところは壊したり、先代の名前を消して自分の名前書いたり。。
後悔されている部分だけでもだだっぴろいが、まだ発掘中のところもその倍くらいあるようだ。
果てしない。
紀元前2000年からその後2000年にわたって作って壊してを繰り返してきた。
その当時の絵に付けた色がまだ残ってる
テンション上がって腹の痛いのもこらえ歩きまくった。当然
こうなるわけです。
僕がこうなっている一方で、他のツアー客が次々と倒れだした。
腹痛を訴える者、発熱で1人バスに戻り、2人戻り、1人トイレへ行き、2人行き
13人中僕を除いてここで6人ほどダウン。
あの白い目で見てた奴らが苦しんでいる ざまみろ 苦しめ
と思う一方、優しい言葉をかけてくれた人も苦しんでいる。
大分良くなってきた僕と比べ重症だ。
上着を貸してあげた スーツケースを運んであげた。
恩には報いねば。
とはいえ僕も一応病人 昼食と午後の観光はパスして部屋で寝てた。
その夜、僕たちのホテルには医者がやってきた。
一人旅行のおばちゃんの部屋以外、すべて医者が回るという大惨事に発展した。
薬を処方してもらう者、ケツに注射を打たれる者、エジプトの医者の言う事など聞けるかと意地をはるおばちゃん 皆それぞれ苦しんでいた。
ようやく俺の苦しみがわかったか!!と心の奥で思った。
不謹慎だけどちょっとうれしかった。 俺が弱いわけじゃねぇ みたいな。。。。
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